(2022/02/16)
裏の畑に ぼち がある。
二年前、私は主人の転勤で熊本から地元愛媛に戻って来ました。
コロナ禍の中、苦労してたどり着いた新居の裏は墓地でした。
初めはぎょっとしたのですが、よくよく見ると、墓石に懐かしいお名前を見つけ、喜びが込み上げました。
そのお名前は20年前に出会った患者さまでした。治らぬ病と共に過ごしながらも、そのご病気のことを
「これは私の仏様なのよ。」と穏やかに話されるお姿を見て、私は心が救い上げられる様な思いがしました。
意外な再会に感謝し、毎日ご挨拶させて頂くようになりました。
日本の挨拶には語源があり、「おはよう」は“お早くからご苦労様です”「ありがとう」は“有難い、有る事が難しい”
が元となっていて、労いや感謝の気持ちが込められているのだそうです。
裏の墓地は高台にあり、この辺りの一等地で、日の光を遮るものは一つも無く、ポカポカの陽気に包まれ、
その方が微笑んでいるような気がします。そんな裏の畑を眺めながら、今朝も私は挨拶をします。
「おはようございます。お元気ですか?お元気でいてください。今日も一日ありがとう。」感謝を込めて。
べテル三番町クリニック 外来看護師