院長挨拶

松山ベテル病院 院長 中橋 恒

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 松山ベテル病院は、1982年4月に開設されました。

 ホスピス病棟の設置は愛媛県下で当院が最初に手がけ、開設当初より身体から病を取り去る事と同時に、心身共に病んでいる患者さまを全人的にケアするホスピス精神を基本理念として歩んでまいりました。高齢の患者さまや治療の難しい慢性疾患の患者さま、がんの末期の患者さまに、技術としての医学を最大限に活用しつつ、これらの人々の苦しみを共に担い、慰め、励まし、心身の苦しみを和らげる事を中心にすえた病院作りを行ってまいりました。

 これからの日本の医療は、高齢化による多死社会という構造の変化の中で、その人らしさを大切にした生活支援と看取り支援のための慢性期医療の役割が重要性を増してきております。

 当院の役割の一つである入院施設以外にも、在宅療養支援病院として在宅療養支援にも力を入れております。かかりつけの先生方と地域連携をする中で、ホスピス精神を基本に患者さまへ安心と安全な医療・看護・介護が提供できる病院作りを、今後とも目指していきたいと考えております。